025 足るを知る者は富む
僕は学生時代、あまり漢文が得意ではなかった。
どちらかと言えば古文が好きで、高校時代は古文で漢文のマイナスを補っていたくらい
古文は好きだった。
簡単に言えば、「漢字だらけの文章が苦手」だったのだ。
そんな僕でも、いくつか記憶に残っている漢文のフレーズがある。
今日のタイトルはその中の1つ。賢明な皆さんはもうお分かりですね。
そう、『老子』に出てくる一節。
「知足者富」
-満足することを知っている者は、心豊かに生きることができる、というもの。
■現代における「足る」を「知る」
先日、親と『シン・ゴジラ』の感想について連絡を取っていた時のこと。
特に僕自身特撮好きというわけでは無いけれど、『シン・ゴジラ』には心を動かされた。<感動>という言葉とは少し違う、<驚き>に近いものだった。
今でこそ『君の名は。』とか『聲の形』とか、邦画がすごく活発だけど、その先陣はこの『シン・ゴジラ』だったと思う。
特に、いろんな人の感想や分析、批判、絶賛がネット上に溢れていたのは、とても鮮明な記憶だろう。
<以下、一瞬ネタバレを含みますが、ネタバレしてもなお観たほうが面白いと思います>
realsound.jp
僕自身も、見終わった直後にはあれやこれやと思うことがあった。
シン・ゴジラ、、凄かったわ。凄まじかった。
— ikeshiya-box (@kobakkuma) 2016年9月13日
第二次世界大戦、戦後からの復興~先進国化、お役所仕事にたらい回し、エヴァも含めたオタク文化、そして3・11とそこに端を発する原発問題。きっとまだ見落としてることもあるんだろうけど、総じて「日本ってこんな国でしょ」って示された感じ。
いろんな事象に投影出来る二次創作的な余白を残しながら、これだけのスタッフエンドロールが流れるほど人のエネルギーが込められた作品って、見たことない気がする。音楽も、それ自体には意図的に意味を持たせて無かったような印象。画に集中させる、気持ちを変えさせる「きっかけ」のような音楽。
— ikeshiya-box (@kobakkuma) 2016年9月13日
同時に、これは是非うちの親(50代後半)にも観てほしいと思って、普段は音楽くらいしか推さないけど、猛烈にリコメンドしてみた。
そしたら、こないだこんな感想が返ってきました。
あのフリーズしたボロボロのゴジラはどう処理するんやろね。
あれは核汚染の廃棄物でしょ?
この頃よく思うんやけど、科学の進歩は人類の幸福なんやろか?
人間の欲心は“足るを知る”ことがなく、むしろ“知足”は向上心の欠如と否定的にとられがちだろう。特に科学的研究開発。医学分野では既に神の領域にすら手を突っ込んでしまったような気が…。
先人から恩恵を享受するのも後人だけど、同時に先人の愚かさを償わされるのも後人、それが歴史なのかしらね。
人類の未来は明るいのか?…最近懐疑的なんだけど、、(以下略
僕はこれと言って反抗期を迎えないまま過ごしてきたし、むしろ割と親を尊敬している。
この感想も僕には見えない角度からのもので、面白かった。
特にこのフレーズ。
“知足”は向上心の欠如と否定的にとられがち
こないだ会社の同じフロアに、3年インドネシアに駐在してた課長さんが帰ってきて、
「日本は便利すぎて、たまにつまらないと思うときがある」と言ってたのを
思い出した。
ほんと、どこまでやったら満足するのかね。人間って。
もちろんその課長さんは、「インドネシアは足りないことだらけだったけどね(笑」とも
付け加えてたけど。w
■今の環境
前からこのblogを読んでくれている方は分かると思うんだけど、僕はラジオや音楽が
特に好きな人種でして。当然それ以外にも、TVも見るし、映画だってこんな感じで
見るし、とりあえず流行りには乗っておきたい。ミーハーメガネ野郎27歳です。
そんなエンタメに蝕まれた僕にとって、今の世の中はズバリ、
インプット出来るツールが多すぎる!!!!!!!!
という状態なのです。
映像を見られるツールといえば、TV・YouTube・ニコ動・Ustは当たり前、最近だと、Hulu・TVer・AbemaTV・Netflix・LINE LIVE…いやー。めちゃくちゃある。
音楽だって、先日Spotifyが日本に上陸したけど、サブスクの分野ではApple Music・Google Play Music・LINE MUSIC・AWA・Amazon Prime Music、それにかつてのMySpaceや、SoundCloudのようなコミュニティもあり、日本にはレンタルという形態も生き残っている…これまた多い。
ラジオも、radikoプレミアムのおかげで、今や全国のご当地番組が聴ける。気になって仕方がない。明日からは「シェアラジオ」「タイムフリー」も始まるもんだから、もういよいよ追いつけない様相を呈してきてます。
(これについてはまた別の機会で考えたいですね)
それこそ、SNSで「RT」やら「いいね!」「♡」されたやつだって、十分インプットソースになるわけで。
あくまで僕目線ですが、今、この2016年、掴みたい情報が滝のように一気に、同時多発的に流れていて、めちゃくちゃ息苦しくなっている。
いつ、どこで、誰の、どんな情報が、どのツールで流れてくるのか、自分で掬いに
行く必要があるし、掬いに行けるようにもなった。
昔はそれが限られた山から流れてきていたわけですよ。
映像ならTV、ラジオなら地元だけ、音楽ならCDショップやレンタル屋さんくらい。
2010年付近から言われ始めた「キュレーション」。
情報の流れてくる場所を教えてくれる画期的なサービスだと思ったけど、
今となっては、もしかしたら、キュレーション系のサービスをまたキュレーションして
いくという、謎のループが生まれてるかもしれないってくらい広まっている。w
「じゃあほんとに君が欲しい情報って何なのよ?」って、情報の方から逆に
突き付けられている感覚に陥っちゃいます。(´・ω・`)
■本当に掴みたいもの
そんな中、さっきの親の感想を見て、↓の言葉が自分から出てきたんですね。
ようやく分かった。何で夜に言葉がたくさん出てくるのかが。シンプルに言えば、気が散ってるだけ。別に昼間だって言葉を出すことに集中出来るタイミングはある。今の自分はインプットホリックになりつつあって良くない。適度にインプットを我慢して、アウトプットに集中する時間を意図的に作らないと。
— ikeshiya-box (@kobakkuma) October 4, 2016
これはblogなり何なりを書こうとした時に、(いや、その前にあれを聴かなきゃ)っていうものが多すぎて、全然書き出せなかったことに対する自己回答で出てきたもの。
結局何かを書いたり表現したりするのは、必ずそこにインプットの存在があるわけで、
インプットが渋滞してたらアウトプットも滞るわな、という話。
そのインプットの処理を上げて、「まだまだ知りたい」と思うのか、あるいは「ここまで知れたんだから一旦アウトプットしておくか」の違いは大きいように思います。
本当に掴みたい情報を見極めて、それをアウトプットとして消化して、また掴みに行く。何回掴みに行くかの基準は、「満足」してるかしてないか。
このループが、僕にとっての「心豊かに生きること」になりそうだな、と。
アウトプットの仕方は、blogに残すだけじゃなくて、Twitterに載せるのもそうだし、
Instagramに載せるのもそう。TPOによってベストなアウトプットの方法はある。
ま、それが生業になれば一番良いんだけどな~。
今日は連休最終日ということもあり、少し長めに書いてしまいました。
長文、駄文申し訳ありません。
今日もご愛読、感謝です。
written by kobakkuma.
024 タイトル改編
突然ですが、ブログのタイトル変えようと思います。
理由は簡単。
この時期になると、テレビでもラジオでも番組改編が起こりますよね。
その流れに乗っかったんです。
嘘です。もっとシンプルです。
いきなり 大上段に構えすぎた のです。
だって、『言魂の宿る場所』なんて、ねぇ?笑
もっと何かを成し遂げてきた人なら付けても良いタイトルかもしれないけど、
ただの人が付けても名前負けするだけだって。w
もちろん言い続けなければ到達できないってことも分かるけど、
時にそれはすごく安易だったり、幼稚なものに見える。
身の丈にあったというか、自分の中でしっくり来るタイトルに変えたいと
思ったんですね。
そこでタイトルを変えようと決意。
どんなタイトルにするか、僕の思考回路はこうでした。
・(英語は使いたくないなー)
・(誰かの名言もろパクリはしたくないなー)
・(こんなこと書いてあるのかな、が分かればより良いなー)
・(「自分っぽい」言葉を考えてみるか?)
→いわゆる、リラックマの「だららん」みたいなやつ。
<自分を自分で表す言葉>
ひねくれもの/ミーハー/気まぐれ/気分次第でクオリティが変わる
固執しがち/頑固/認められたい/誰かと共感したい/日本語が好き
自分に甘い/あまのじゃく/三日坊主/#netsu好き/ラジオ/音楽/声
ラーメン/ボウリング/高校野球/すぐ憧れる
他にもなんかいろいろありそうだけど、とりあえずこんな感じ。
そこで思いついたのが、「隣の芝生は青い」っていうことわざ。
このことわざが僕は結構好きなんですよ。
隣の家の芝生は自分の家の芝生より青く見えるという意味。他人のものはなんでもよく見えるという人間の競争心理を言い表したことわざで、英語のThe grass is always greener on the other side of the fence.(フェンスの向こう側の芝はいつもうちのより青々している)を訳したもの。
隣の芝生は青いとは何か - 日本語を味わう辞典(笑える超解釈で言葉の意味、語源、定義、由来を探る)
意味を調べれば、すぐにこれが出てくる。
割と多くの人に知れたことわざかなーと思います。
なんでこれが好きかというと、僕はこのことわざに続きを作っているからなんです。
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
「隣の芝生は青い」
↓
それはどんな時でもそう
↓
だから、追い求めても手に入らない
↓
それなら、どこまでその「青い芝生」に近付けるか考えてみよう
↓
ゆくゆくは「互いの芝生が青い」状況になったらいいんじゃない?
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
だって、隣の人にとってみれば、僕の芝も青いかもしれないでしょ。
競争心理を表したことわざかもしれないけど、
僕にとっては生きるうえで、あえて心がけていること。
既にあることをその通りに受け取らず、すぐに憧れる傾向にある僕の性格を
割と端的に表しているような気がしています。
ということで、新タイトルをこれに決めました。
説明文にも書いたけど、いずれは僕の芝生でも言魂を宿せるような環境を
作っていければと思います。
そのためにも、良い肥料を撒いて、水をやって、ちゃんと手入れしたいと思います。
こんなひねくれものですが、これからもよろしくお願いします。
ご愛読、感謝です。
written by kobakkuma.
023 雨の日の相棒
どうも、傘です。
僕、ちゃんと自立出来るんだよ!!(`・ω・´)
冗談はさておき、、前回「エンタメを振り返ります!」とか言っておきながら、
今回は、最近買った傘の話をしようと思います。
最近雨が続いてるじゃないですか。
どうしても雨の日って気分がどんよりしたり、なんとなく出掛けたくないな~(´-ω-`)っていう気分になりがち。
そこで僕は思ったんですね。
雨の日に、あえて出掛けたくなるにはどうしたら良いんだろう?
そこで出会ったのが、こいつ。
乗っけにしゃしゃり出てきた、自立する傘。
傘の濡れる部分が、畳むと内側に来るんです、これ。
だから、傘を閉じても周りが濡れなくて済む。
しかも、こんな傘持ってるの自分くらいだし、ちょっとウキウキします。
ウキウキWatching♬
僕はこういうやり方で雨の日をプラスにしました。
雨が降ってなければ降ってないでプラスだし、良いことづくめ。
まぁデザイン料(?)とかもあるだろうから、少し値は張りますが、
仮に1年間使ったとすれば、月々800円ちょっと。
月に800円、一日換算で約30円支払って雨の日に気分良く外出出来るとなれば、
それによる気分的なメリットもまぁまぁ大きいと思うので、個人的には
良い買い物をしたと思います。
こんな感じで、もう少し「こうならないかな~」を実現させていきたいものですね。
(´ω`)
さて、今日はこれから18時くらいまで、とある所で勉強してきます。
これはきっと、自分の人生において必ずプラスになるだろうし、金掛けたからには、
プラスにしなきゃいけないと思う。
どんな講義か分からないけど、明日終わったらまた自分の中で咀嚼してみよう。
今日もご愛読、感謝です。
written by kobakkuma.