隣の芝は どうしていつも 青いのか

誰かにとっての「隣の芝」になれるまで、言葉を考え、言葉に悩む。

027 「サヨナラの意味」になぞらえて

サヨナラは通過点 これからだって何度もある

乃木坂46 16thSg「サヨナラの意味」)



◆私事で恐縮ですが...

ブログなんてそもそも個人的に書いているわけだから、

自分事で恐縮することは無いはずなのだけれど、

少し個人的なイベントが発生したのでご報告させて頂きます。

 

今働いている会社は、本社が神戸。僕のいる部署を含めた営業部門が

東京に集約されている体制を取ってまして。

 

今から約2週間くらい前に、1月から神戸本社での勤務を言われたんですね。

しかも、営業とはほぼ真逆に位置する経理を任されることに。

 

上司から言われる時にはもう決定事項だろうと思って「最悪ですね」と

言い放ち、上司の顔色をすごく曇らせたのを今でも思い出します。

こんな感じだから神戸に送られたのかな?

 

 

それからというもの、まぁ引き継ぎのスケジュールやら、引っ越しの準備やら、

目まぐるしく日々が過ぎて、少しだけ落ち着いてきた今日この頃。

 

「何事にも、大なり小なり理由があるはず」と思う性分なので、

この異動に関して、「その意味」を考えてみたんです。

 

自分なりに消化するためにも。

 

 

◆サヨナラの意味とおおかみこども

だいぶ話は飛びますが、冒頭に書いた通り、

乃木坂46の最新シングルは、「サヨナラの意味」。

 

控え目に言っても、僕はこの曲がめっちゃ好きです。

 

センターの橋本奈々未さん、ななみんが好きというのもありますが、

旅立ちを後押ししたり、自分の境遇が変わる場面において、

非常にハマる曲だと思うんです。

 

 

 

僕の好きな芸人の一人、ダイノジ大谷ノブ彦さんがよく発言してるけど、

「アーティストには歌うべきタイミングで歌う曲がある」というのは、

僕もそう思っています。

 

ただまぁ、僕は大谷さん程の広さも深さも持っていないから、表面的にしか

認識出来てないかもしれない。なので非常に畏れ多いのだけど、

 

例えば、NIKIIE「春夏秋冬」、PerfumeDream Fighter」「STAR TRAIN」、

AKB48「River」、星野源地獄でなぜ悪い」「SUN」とかがそれに当たると

思っているんです。

 

それまでの流れが一気に伝わるような曲、というイメージですかね。

 

 

この「サヨナラの意味」が発表になったのは、乃木坂46の特番ラジオ。

同時に、ななみんの乃木坂卒業と芸能界引退も発表されました。

 

まーびっくりした。芸能界まで引退しちゃうんだ・・と。

 

ドキュメンタリー映画『悲しみの忘れ方』では、「ロケ弁が食べられる」という

一人明らかに異色な理由でアイドルになっていたし、

 

その後の乃木坂工事中でバナナマンと語るシーンも放送されていたけど、

自身の目的のために、アイドルを"仕事"として完璧にこなした

(1stから16thまで全て福神で終えた)ことにとても衝撃を覚えました。

 

Twitterでも、超絶バズってたよね。

 


乃木坂46 『サヨナラの意味』

 

見たら分かる通り、このPV、ものすごく意識的に作られている。

 

例えば、

 ・棘を切り落とすシーン

  →ななみんが普通の女の子に戻るためのイニシエーション。

   ※棘はたぶん、ななみんのこと。1st写真集「やさしい棘」だし。

 ・交換した本のコメント

  →桑田真澄の名言「マイナスはプラスにするための準備期間」

   ※ななみんが尊敬している桑田投手の言葉。

 

他にももっとたくさんの隠されたメッセージが、PVには込められているようです。

matome.naver.jp

 

さらに、ジャケットにも秘密があるそうです。

僕は気付けませんでしたよ、そこまで。笑

【乃木坂46】 『サヨナラの意味』のジャケ写に表記された『数字の謎』を解明!無い数字を並び替えて…! : 乃木坂46まとめ 乃木仮めんばー

 

 

ほんと、ここまで作り込む制作陣も、気付くファンも、すごい。

 

それだけ信頼されてたんだろうね。

これが芸能活動最後ってことで、関係者みんなが総出で力を発揮してる。

 

もし仮にこれが全て偶然の産物で、

ファンが勝手に拡大解釈してるだけだったとしても、

 

それを認めることでこの曲をより聴き込めるのなら、それで良いと思う。

 

 

拡大解釈ついでに言えば。

 

僕はちなみに、このPVを見て、細田守監督の映画『おおかみこどもの雨と雪』が

少しよぎりました。

 

 

ラストシーン。

母である花が、涙ながら必死に息子の雨を送り出すところ。

 

なんとなく、

 

こども→おおかみになって山を守りに行った雨と、

 

棘人→人になってこれから自分の人生を生きていくななみんが、

 

かぶって見えたんですよね。

 

 

◆このブログの意味 

読んでもらってお分かりの通り、今日のブログの大半は、

乃木坂46の「サヨナラの意味」について書きたかっただけです。笑

 

 

けど、これは自分の境遇も合わさったこのタイミングだから出てくる感情も

混ざっているわけで、今しか書き残せないものだとも思うのです。

 

 

ありがたいことに、昨日・今日と、学生時代に仲良くさせてもらってた

先輩や後輩と集まっていたわけですが、

 

会う会わないは別にして、物理的に近い距離に居ると自ずと安心感は

生まれるもので、それは逆もまた然りな感覚。

 

神戸の会社に入ったのにすぐ東京に戻ることになって、こっちにいる

先輩や友人と仲良くさせてもらって、皆にとても甘えてしまっていたんだと、

ものすごく感じました。

 

昨日今日が、すごく楽しかったから。

 

 

この異動は僕の人生にとってターニングポイントになりうるイベントだと思うし、

振り返った時、そう言えるようにする必要がある。

 

そんな気がする。

 

 

良い意味で、周りに甘えずに生きられるか、試される時間。

 

サヨナラに強くなれ この出会いに意味がある

始まりはいつだって そう 何かが終わること

乃木坂46 16thSg「サヨナラの意味」)

 

もちろん、これからやって来る新たな出会いにどんな意味があるのかは

まだ分からないけど、それに意味付けをするのは自分自身。

 

それをきっちり認識した上で決断した人が歌っているから、僕はこの曲に

強く共鳴したんだと思う。

 

自分で決めたことで無くても、自分自身の力で、それを自分で決めたことに

変えられる。

 

 

来年からは、常にその思いを頭に置きながら日々を過ごすことにします。

 

 

まだ年内は東京にいるので、会えてない人にたくさん会っておきたいですね。

  

 

今日もご愛読ありがとうございました。

written by kobakkuma.