隣の芝は どうしていつも 青いのか

誰かにとっての「隣の芝」になれるまで、言葉を考え、言葉に悩む。

誰かの幸せ どこかでひるがえって 誰かの不幸せ

世の中、「正しい」「正しくない」の二元論で語れないことが多いなーと、今の部署に来てから思うことが増えた。

こないだも、そんな場面に出くわした。
実際は後輩が直面したんだけどね。


会社の後輩に、ミス・引っ込み思案みたいな子がいる。

ここでは仮に、愛情を込めてヒッコミーと名付けよう。(何かヒミコみたいw)


このヒッコミー、賢いんだけど、いつも自信無さげ。確かに、客回り始めたのも今年からだし、心もとない感じなのは分からなくはない。自分もそうだったし。


お客さんと相対する営業という仕事は、良くも悪くも、お客さんのいろんな行動を最初に受け止めるポジション。

この2年弱、それをどう受け止めるかによって、お客さんからの信頼感が変わってくるもんだなぁとおれとしては思い始めている。

彼女と同じお客さんは持ってないから、商談でどんな反応をしているか見たことは無いのだけど、上司から聞くと、得意の自信無さげな雰囲気を出している様子。


たまたま上司が長期出張で不在の時期に、ちょっと厄介なトラブルが発生。ヒッコミーはお客さんからの電話で、早くも不安そうな鳴き声を上げていた。

(この辺りも、引き寄せる何かを、彼女は持っているのかもしれない…w)

一応先輩なので、状況を聞いて、おれならどうするかアドバイスをしてみたんだが、



『それが「正しい」か「正しくない」かを、私が判断してよいのかどうか…』

と、ヒッコミーの不安のギアをさらに上げてしまった。


ただ、営業という仕事において、よくよく考えると正しい/正しくないで進められることの方が少ない気がするんだよな。

そんな単純な話で社会は回ってない。

それこそ状況次第で、天使は悪魔にもなるし、誰かの幸せは誰かの不幸にもなるし、安全だと思われていたものは恐怖にさえ置き換わる。


今やってる仕事もそう。

いくら正しくても、販売の現場に対する負担を考えれば、推し進めることでネガに出ることもあるだろうし、

正しくない(正しくなさそうな)ことでも、お客さんがコレでいきましょうってなれば話は進む。


結局、その場の雰囲気や過去からの流れを自分で見極めて、「正しそう」な選択肢を選んで、自分でその選択肢を「正しくしていく」ように動くのが大事なのかなーと思う。

実際は、この業界だからそうなってるのかも分からんけどね。


その後この話は、出張中の上司に電話して対応が決まって何とかなるんだけど、ヒッコミーの引っ込み思案がもう少しマイルドになるのは、いつになることやら。

まぁこういう見方もあるみたいだし、何が良いとか悪いでは無いんだろうけどね。


観察日記でもつけてみるかな。w


ちょっと仕事モードのkobakkumaでした。

ご愛読、感謝。

Today's title:『Q&A/秦基博